目標を達成しようとする僕たちを挫くのは、その頂の高さではなく、いつだって靴の中の小石だ。

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習慣を作りたいときは、靴の中の小石を取り除く。習慣をなくしたいときは、靴の中に小石を入れるという話。

タイトルはアメリカのボクサー選手、モハメド・アリの名言に習ったものです。

「靴の中の小石」というフレーズが、習慣化のポイントを的確に言い表していると感じました。この言葉を知ってから、習慣化を計画するときは、いつも思い出すようにしています。

歩みを止めなければ、今は遥か高くに見える場所にも行くことできますが、踏み出す一歩一歩が痛ければ、歩き続けることは難しいですよね。

20秒!その時間を減らす。あるいは増やすことがポイント

ハーバード大学講師のショーン・エイカー氏は、習慣に対する小石の大きさは、時間にして20秒だと書籍に書いています。

新しい習慣を作るためには、取り掛かりがハードルになります。
このハードルを下げること、取り掛かりまでの時間を20秒減らす工夫をすることがポイントになります。痛い痛いと思いながら歩くのではなく、先に靴の中の小石を捨てましょう。

逆に今ある習慣を断つためには、ハードルを上げる。取り掛かりの時間が20秒余計に掛かるようにすることがポイントです。 靴の中に小石を、あえて入れるわけですね。

この考え方は、特に有効だと感じています。


仕組みを使って靴の中に小石を入れる

ゲームの習慣を断ったときの話です。

当時の優先順位として技術研究をしたかったのですが、ゲームの時間を減らすことができずにいました。一度はじめてしまうと、時間を忘れてしまい、後悔することが多くありました。それでもスパッと断つことができないのが習慣です。

ちなみに、アラームを鳴らすというのは効果がありませんでした。
すぐに止めることができてしまうため、小石としては小さすぎたのでしょう。


当時ハマっていたのは据え置き型のゲーム機でした。そこで、電源にタイマーを仕掛け、指定の時間までは電源が入らず、時間になれば電源が落ちるようにしました。

そして、そのタイマーはできるだけすぐに触れられないように隠しました。
これが、靴の中の小石です。


それまでの習慣として暇を感じるとゲームをしようかなと思っていましたが、時間外なので、すぐには電源は入りません。もちろん、タイマーの場所はわかっていますし、つなぎ直せば、電源は入りますが、手間がかかります。この少しの手間、少しの面倒が、タイマーを仕掛けた経緯を思い出させます。

まぁ、それでもゲームを始めてしまうこともあったのですが、それを繰り返すうちに思いとどまることが増えていきました。

また、ゲーム中は「もう少し」「後一回」という衝動に負けてしまうこともあり、何度かタイマーに電源を落とされることもありました。それも繰り返すうちに、頭の片隅でタイマーのことを思い出すようになり、「もう一回はできないな」と行動を変えることができました。

目標は、「時間を決めてゲームをする」でしたが、結果としてゲームをするという10年来の習慣自体をなくすことができました。

靴の中の小石は痛み続ける、それが最大の効果

20秒という小石はあくまで目安です。
取り組む習慣によって調整が必要になりますが、小石は大きさだけではなく、靴の中に入れれば、毎回役割を果たすということが重要だと考えています。

今回のタイマーでいえば、時間の設定は自分で行いますが、その後は勝手に動いています。自分の意思とは無関係。でも、習慣にはきちんと関わってくる。
ここは小石選びにポイントですね。

この習慣には、何が小石となるだろうか?そう考えてみるのはいかがでしょうか?


この断片があなたの星へ続く道を、少しでも照らすことを願って


<参考>

投稿者: 0.1

厚塗りで「存在感や重さ、質感による説得力」のあるイラストを目指しています。 日本では線画をベースとしたイラストが主流ですが、そこから外れたモノもイラストの世界を広げる為に必要だと考えています。「世界観にもう一味試したい」そんなときには、ぜひお声がけください。

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