今回は、メンタリスト DaiGoさんの書籍「自分を操る超集中力」で紹介されていた集中力向上のサイクルを試してみました。
開始から3ヶ月以上立ちましたが、以前よりも高い集中力で作業に臨めていると実感しています。
素敵な方法を教えていただき、ありがとうございます。
ただ、そのままでは自分に合わない部分もあり、調整を行っています。
その経緯と方法も合わせて書きたいと思います。
書籍で紹介されていたサイクルは、「ウルトラディアンリズム」「アクティブレスト」「ポモドーロメソッド」を組み合わせた方法です。
書籍はオーディオブックで拝聴しており、参考図がありませんでしたので、下記に整理します。
早速、このサイクルを試してみましたが、一部がどうもしっくり来ませんでした。
何が良くなかったのか?
- ウルトラディアンリズム → なるほど、いい感じ。
- アクティブレスト → これ、いいじゃないか!
- ポモドーロメソッド → …合ってない?
目次:
ウルトラディアンリズムに沿った、仕事とアクティブレストのサイクル
今回のサイクルの基本は、ウルトラディアンリズムです。
これは、人間に備わっている90分と20分を交互に繰り返す生体リズムのことです。
このリズムに沿って90分の仕事と、20分の休憩を交互に行い、集中力の回復を図りながら、高い生産性を維持することが狙いとなります。
ポイントとなるのが20分の休憩で行う、アクティブレスト(軽い運動)です。
デスクワークなど、長時間同じ姿勢をとっていると、血流量の低下と筋肉の硬化から、疲労回復力が低下していきます。
そこで、身体を動かして血流を促進し、身体と脳から疲労物質の排出を促し、意欲と集中力の回復を図ります。
アクティブレストの効果はすぐに現れ、自分が一日の終りに感じていた疲れは、動かないことが原因だったんだなと実感できました。
焦らし効果を狙うポモドーロメソッド、だけど…?
割り当てられた90分の仕事時間。
この時間いっぱい、高い集中力を維持できれば、素晴らしいのですが、
それはなかなか難しいですよね。
そこで、90分を3つに分け、ポモドーロメソッドを使ってリズムを作っていこうというのが、書籍の方法なのですが…。
このメソッドが、どうも自分には合わないなと感じました。
では、何がだめだったのでしょうか?
思考を分断されることにイライラする
ポモドーロメソッドは、25分の作業と5分の小休憩を交互に行い、締切効果によって高い集中力と作業効率の向上を図る方法です。
実は、数年前にポモドーロメソッドを知った際にも試したことがありました。
今回もウルトラディアンリズムと組み合わせれば、うまくいくかもしれないと期待しましたが、結果は同じでした。
25分で区切ると「集中を邪魔された」「思考が分断された」というイライラが強くなり、続けることができなかったのです。
しかし、今回はこれまで読んできた別の書籍から、解決のヒントを得ていました。
参考にした書籍は、心理療法士で内向型人間に関する研究の第一人者であるマーティー・O・レイニーさんの「内向型を強みにする」です。
内向性の強い人には25分は短すぎるのではないか?
「内向型を強みにする」は内向性の強い人(以下内向型)の特徴や特性、そして強みの活かし方についての研究を紹介しています。
内容に照らし合わせると、私は左脳型の内向型です。
内向型の特徴の一つに「思考を中断されると、わけのわからない苛立ちをおぼえる」というものがあります。
内向型は思考への埋没度が深く、外向性の強い人(以下外向型)に比べ、思考の切り替えに、より多くの時間とエネルギーを使います。
また、一度中断された深さに戻るためには、更にエネルギーを使わなければなりません。
これが繰り返されると精神力は消耗し、疲れ果て、自制心もどこかにいってしまうわけですね。
対して、外向型は思考の切り替えの速度が早く、消耗も少ない。むしろ外からの刺激により、活力が湧くそうです。
ここから、ポモドーロメソッドでの25分は、内向型には短すぎるのではないかという仮説を立てました。
自分の集中時間は、どのくらいか?
内向型の思考深度が深いといっても、ずっと潜っているわけではありません。集中状態に入り、ふと戻ってくるという繰り返しですので、その時間を測定します。
約30回の計測を行い、最も出現回数の多いモノが45分でした。
ウルトラディアンリズムとアクティブレスト、そして測定の結果を組み合わせ、調整したサイクルが下記になります。
作業時間の間に小休止を入れるだけでは、ウルトラディアンリズムのサイクル合計から、ズレていくことになります。作業時間の後半は集中力が短くなることが多かったため、5分短い40分とし、サイクル全体のリズムを合わせるようにしました。
このサイクルで試した結果、休憩時間が来た際のイライラはなく、焦らし効果につながる「もう時間か、早いな」という感覚も得ることができました。
ポモドーロメソッドは外向型に合ったスケジュール法なのかもしれませんね。
まとめ
改善方法を提示してくれる書籍は多くありますが、人の外向性・内向性まで踏み込んでいる書籍はなかなか出会えません。
内向型は人間全体の15%と言われています。
内向型・外向型というのは、性格の違いという認識が一般的かと思いますが、そもそも使用している脳回路自体が違うそうです。
これを踏まえると、書籍等で紹介されている方法、特に思考法は、そのままでは、内向型には合わない確率は高そうです。
まずは試してみる。これは大切ですが、合っていないと感じた場合、その時の感情を足がかりに、自分の特性にあった方向へ調整してみる事も、問題解決へのヒントになりそうですね。
ウルトラディアンリズムとアクティブレストを取り入れた作業サイクル、あなたも試してみてはいかがでしょうか?
この断片があなたの星へ続く道を、少しでも照らすことを願って
<参考>
<変更履歴>
- <2019/09/29> 参考図書追加
- <2019/03/30> 文章が短くなるように添削/一部体裁の調整
「アクティブレストを取り入れて仕事のサイクルを整理したら、高い集中力を維持できたよって話」への1件のフィードバック
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