山の様だった。
押し上げられ、突き破られる雲海は、悲鳴に代わり豪風をまき散らしていた。
血の様だった。
近づく全てを薙ぎ払おうとする巨躯は、その色で空さえ染め変えていた。
天の使いの様だった。
そこに救いはなかった。祝福など気配さえなかった。
それでもその翼は光に見えた。
目次:
テーマ
断片
モチーフ
崇徳院
コンセプト
以前に日本の物語を調べている際に崇徳院とその人生について読みました。
そこから着想を得て描いています。和風ガーゴイル。物理ではなく、呪術系かな。
挑戦課題
- 大きさの表現
発見/制作後記
主題の崇徳院は納得できる様に描けたのですが、副題となる手前の天使たちをもう少し描き飛ばしてもよかったかなと思います。
翼は好きなモチーフなので、ついつい力が入ってしまうんですよね。もっとラフな印象で、ぼやかしの効果が使えるようになりたいです。