「秘密基地」の制作では岩の描き方の見直しを行ないました。
今回はそこで整理したポイントをまとめ、共有したいと思います。
目次:
シルエットを重ね、塊としてのリズムを確認する
少し複雑な岩を描くことを想定します。
まずは、大きなシルエットをいくつか重ね、塊としてのリズムを確認します。
この段階では手前にあるシルエットが判別できる程度の濃淡があれば問題ありません。
全体の明暗は次のステップで検討します。
同じ面に同じ色を置く
光源を設定したら、面を揃えていきます。
個人的には上の面から始めると進めやすいと思います。
一つの面の輝度を決めたら、同じ方向を向いている面を同じ色で塗っていきます。
ここでは面をあまり増やさずに分かりやすく整理しておきます。
同じ面に同じ色を置いていくのは岩だけの話ではありませんが、岩の様に面がはっきりしているものについては、より意識します。
複数の面を同時にすすめるのがわかりにくい場合、わかりやすい1つのブロックを決めそこで輝度を検討し、他のブロックに展開するという手順でも良いと思います。
エッジは暗い色を置き、面の色で整えメリハリを出す
最後に面のエッジを整えます。
岩の硬い質感を出すためにはエッジがクッキリしていることが重要になります。
厚塗りでエッジを出す場合、一度影の暗い色で一方のエッジを整え、その面の色で再度くらい色の幅を調整するのが良いと思います。
こうすることでエッジ付近のコントラスト比が高まり、エッジがよりくっきりします。
同じ場所を2回描くことになりますが、完璧になぞる必要はありません。
少しガタついていた方が自然物としてのリアリティが出ると思います。
結果としては主線と同じ効果になりますので、ここは描きやすい方で描いて良いと思います。
制作動画
この断片があなたの星へ続く道を、少しでも照らすことを願って