「白蛇神社」

「白蛇神社」

「暗部を意図的に描き込まない」ことを課題に制作をしてみました。まだうまく扱えていませんが、方向性としては手ごたえを感じます。

「白蛇神社」
「白蛇神社」

テーマ

変わらぬ一日の始まり

モチーフ

蛇と古い砦跡

コンセプト

祖先の戦いの名残と封印された御神体を守る神社

挑戦課題

陰影の強調と描き込みの省略

発見/制作後記

最近は特に明暗の配置に気を付けるように心がけています。
加えて、以前から全部を描き込み過ぎるきらいがあったので、今回は暗部の描き込みを意図的に減らすことに挑戦しています。

立体と質感は別に考える

いつもであれば、明暗をともに描き込みながら質感を探っていきます。
今回は、この手段が取れなかったので最終的にはブラシに頼りました。今回の手順をざっくりと下記にまとめます。

  • 明暗ラフ
  • パースに合わせて基礎の立体を描く
  • ブラシで質感を乗せる
  • 調整レイヤーで色を乗せる

これは「立体と質感は別に考えてもよい」「基礎の立体はもっと速くつくれる」という発見につながりました。

取り組み始めたばかりなのでうまく扱えていない部分も多いのですが、よりよいイメージが描けている部分もあります。

この手順は今後も研究していきたいと思います。

建物を塊として描くなら○

本当はもっとゴチャっとした建物群を描きたかったのですがうまく描けませんでした。
ただ、複雑な塊を作ろうとしたときは今回の「暗部を省略する」方法は自分に合っていそうです。

描き込んでいると細部のつながりが気になってしまうので、そこを考えるのにいつも時間がかかってしまいます。むしろ描き込んでしまうために、見せたい部分が埋もれる(情報量に差がなくなる)ように思います。

描き込みの時間というよりは、見せ場ではない細部への拘りを減らせるという点が、今回の収穫になりそうです。

塊としての雰囲気は今後つくれるようになりたいですね。

まとめ

描き込みの差をつくるという点は、以前から課題と考えていました。
今回の制作で方向性が見え、手ごたえを感じましたので、もっと自由に扱えるように研究を進めていきたいと思います。

投稿者: 0.1

厚塗りで「存在感や重さ、質感による説得力」のあるイラストを目指しています。 日本では線画をベースとしたイラストが主流ですが、そこから外れたモノもイラストの世界を広げる為に必要だと考えています。「世界観にもう一味試したい」そんなときには、ぜひお声がけください。

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