目次:
テーマ
朝日を讃えて舞う天使
モチーフ
翼と朝日
コンセプト
朝日の力強さに透ける翼
挑戦課題
調整レイヤー「カラーバランス」を使った着色
イラストメイキング
発見/制作後記
久しぶりに制作をしようと考えたときに、完成形がすっと出てきました。
毎回こうであってくれると助かります。
間が空いた分、「これまでの描き方」に対して少し客観的になれた様に思います。今回は今後の課題を中心にまとめたいと思います。
印象が柔らかすぎるかも?
動画と完成イラストを見直してみると、細部の印象が柔らかすぎる様に感じました。
特に見せ場にしたかった画面奥側の翼はもう少し荒いタッチが良かったように思います。「逆光に助ける羽根」と「翼全体の立体感」が難しく、書き込みの様では気が回っていなかったように思います。
もっと筆跡を活かした描き方の方が、求める方向なのかもしれません。
とはいえ、今回の挑戦課題が「逆光に透ける翼」だったので、探りながら進んだ結果でもあります。表現の探り方についてはべつの方法も検討したいと思います。
思いつくところだと「立体と光の表現を分ける」「翼のシルエットと羽根のケントを分ける」ことでしょうか。なんとなく描くと手数が増えてしまうので、有効な手順を考えながら精進していきたいと思います。
調整レイヤーに可能性を感じる
今回は色を調整レイヤーで乗せています。これは思った以上に手ごたえを得られました。
本制作では調整レイヤーの「カラーバランス」を中心に色を乗せていきました。
色を考えるときは、ザックリと3種類で考えています。光と影の色、そして固有色です。カラーバランスでは、この3つが「ハイライト(=光)」「シャドウ(=影)」「中間色(=固有色)」として設定でき、またそれぞれを個別に微調整できます。
以前にグラデーションマップでの着色を試しましたが、1つのグラデーションバー上でハイライト・シャドウ・中間色をつくることになったため、調整が難しいと感じていました。その点、最終的な画面を確認しながら個別に調整できるカラーバランスのほうが、やりたかったことを実現しやすいと感じました。
色を乗せた状態でしっかりと立体を描ければ必要ないと思いますが、現状では色による見た目上の明暗に引っ張られてしまい、明暗設計が疎かになりやすいと感じます。
カラーバランスはグレースケールと着色後の画面を行き来しやすい点が、現状に合っていると思います。
まだ使い慣れない部分も多いので、制作の中で習熟していきたいと思います。
まとめ
リアリティのあるイラストを書きたいと思っています。今回の制作の中で思ったのが「フォトリアル」なイラストが描きたいわけではなさそうだということです。そう思ってから振り返ってみると、自分の使っていた「リアリティ」という言葉も随分と幅がありそうです。
絵画のような重めのイラストは好きですが、フォトリアルまでは行かなくていい。自分の求める「ちょうどよいリアリティ」というものさしも、改めて探ってみる必要がありそうです。
この断片があなたの星へ続く道を、少しでも照らすことを願って