人の目は、暗い部分の細部はよく見えないという傾向があります。
このため、イラストや絵画では、暗い部分の描き込みは最小限にし、明部とのさを作ると、効果的と言われています。
「花冠」では、木陰の検討を後回しにしてしまい、最終的には描き込む必要がなかったなと、反省する部分がありました。
今回の取り組み
今回は「ラフ段階ですべての明暗を一度は乗せて検討する」ことを課題とし、制作を行いました。
結果としては、当初検討していた暗部の省略、加えて光が直接入って強いハレーションが起こる部分も省略もできそうだと、時間短縮への感触を得ることができました。
今回は、短縮した時間で妖精を追加していたので、制作時間はいつもと同じでしたが、絵の密度を増やせたので、そこは良かったのではないかと思います。
この検討方法に沿って制作を行うことと、カラーラフまでの時間短縮が、今後の課題ですね。
本棚の本の色は写真素材から取得
また、今回は画面全体に本棚を配置したかったので、パースに気を配る必要がありました。
パース線を使って考えようとすると、描いている内に混乱してしまうことが多いため、避けていたのですが、今回の制作でなんとなく使い方をつかめたので、この感触は良い収穫でした。
少し前から写真合成を使っていますが、これによって本の色を考える時間をある程度省略できたため、パースを考える時間に余裕を持てたというのも、大きかったと思います。
パースをもっと使いこなせる様になりたいですね。
この断片があなたの星へ続く道を、少しでも照らすことを願って
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