本作は「幻想藝術考10」展に向けて制作しました。
また、光の描き方を変える試作でもあります。
目次:
作品概要
テーマ
すれ違う祈り
モチーフ
剣と魔法の国の騎士と鉄と炎の国の兵士
コンセプト
すれ違う祈りは物語の終局にてその姿を表す
挑戦課題
光の描き方の変更と検証
光は後から入れたほうが色と輝度が失われない
ここでは挑戦課題である「光の描き方の変更と検証」について書いていきたいと思います。
これまで画面に広く差し込む光は別として、人物にかかる光は直接描き込んでいました。
この方法は直感的ではあるのですが、立体を変更したい場合、色が複雑になる場合は制作に調整に時間がかかります。また、光の色も鈍くなりやすいと感じていました。
そこで本作では描き込みは明暗程度のかき分けとし、光は後からレイヤー効果で入れることにしました。
逆光の画面で設計しているので、強い光が入る部分は小さくなります。効果を確認するには良い機会だと思います。
光の入れ方の試作
ステップ1:明暗を入れる
ステップ2:色を乗せる
ステップ3:ソフトライトで影へ広がる光を入れる
ステップ4:オーバーレイで外へ広がる光を強調する
ステップ5:光の方向を強調
まとめ
今回の方法をもう少し研究すれば、色収差なども表現できるような気がします。光を入れた場部分も彩度を高くたもてるので、今後も研究していきたいですね。
この断片があなたの星へ続く道を、少しでも照らすことを願って
「祈り」への1件のフィードバック