日々感じたことは記録に残しています。
そこで、今回は記録を振り返ることでどういった時に気力が低下したのかを整理してみたいと思います。そこにパターンを見いだせれば、対策も立てやすいのではないかと。
結論としては、気力が低下するときの最大の原因は「自分への裏切りを放置する」ことにあるようです。
目次:
やろうと決めたことを無視する=自分への裏切りで気力は低下が始まる
気力の低下について振り返ると、その前に「虚しさ」や「不安」を感じているようです。順序としては下記のパターンが見えてきます。
不安→ 虚しさ→ 気力の低下
不安を手掛かりに、記録を読み返してみると多くが「不確定や未知への不安」だということが分かります。ただ、このタイプの不安は普段から感じやすいと自覚しているもので、特に珍しいものではありません。「不確定や未知に対する不安」のすべてが虚しさへとつながるかは疑問です。
気力が低下しているときは「夜更かしをする」「娯楽の時間が極端に多い」「計画を無視する」といった問題行動が増えています。すこし前の問題行動が増えた時期を振り返っていると、当時行動しよう、検討しようと決めた事柄を放置していたことを思い出しました。
仮説:「気力の低下の前には、思考・行動の放置や逃避」があるのではないか?
記録を再確認すると、ほぼすべての「思考・行動の放置や逃避」が無気力感へつながっていました。
例外として、価値観に対する優先度が低い事柄は、放置されても気力の低下にはつながらない様です。しかし、価値観につながる事柄、先の判断の基準になる事柄が放置・回避された場合は、気力の低下が起こっていました。
気力の低下は思考・行動の放置や逃避、つまり自分への裏切りから始まるようです。
思考・行動の放置・逃避(以下自分への裏切り)→ 不安→ 虚しさ→ ストレス→ 気力の低下→ 問題行動
「自分への裏切り」は気力の回復を阻害する蓄積ダメージ
一連の繋がりはとても腑に落ちるものでした。これまでは問題行動の数が増えてから対応を始めていましたが、通常へ復帰するまでに1か月近くかかることもあり悩みの種になっていました。これからは不安や虚しさを覚えた段階で対応をしていけば、復帰までの時間を短くしていけそうです。
理想としては自分への裏切りをしなければよいのですが、現状はそれに向けて努めている段階。再発生を前提に、対策を考えてみたいと思います。
不安や虚しさを覚えた段階を記憶と記録の両面から確認してみると、この段階では「何に対する不安・虚しさなのかわかっていない」ということが分かります。加えて、原因と思われる自分への裏切りからかなりの時間が経っていることもわかりました。
時間の経過もあり、不安や虚しさを覚えた時にはその原因となる自分への裏切りのことは忘れています。思い起こしてみると、不安や虚しさを覚えた時は直近に原因を探していましたが、どうやら的外れだったようですね。結果として状況を放置することになり、さらに気力の低下につながっていたようです。
忘れてしまうくらいなので、自分への裏切りという自分への裏切りの1回のダメージは小さいのでしょう。しかし、後に気力の低下を引き起こすという点から、向き合う時間を取り、区切りをつけるまでは解消されない様です。
気力は睡眠によって回復し、朝から夕方に向けて低下していくそうです。ただ、実感としては回復量は一定ではない様に感じます。自分への裏切りという蓄積ダメージが、気力の回復を下回っていればよいのですが、上回ってしまった場合は気力の回復を阻害し、問題行動が増えてしまいます。
不安や虚しさは脳からのアラートと言えそうです。
気力低下への対策として「不安や虚しさを覚えたら、自分への裏切り(放置・逃避している思考・行動)がそのままになっていないか確認する」ことになりそうです。
※時間に比例する自分への裏切りの蓄積と気力の変動
思い出すのではなく、記録したものから探し出す
今回の思索で、時々感じていた「漠然とした不安や虚しさ」への仮説と、対応に時間がかかっていた「気力の低下」への対策案を立てることができました。
ただ、不安や虚しさを感じたときに、記憶だけで原因を探るのは難しいのではないかと思います。不安や虚しさを感じたとき、そもそもその原因を意識的には忘れてしまっています。今回の思索も多くの部分を記録に助けられています。改めて記録の大切さを感じました。
幸いにも以前から記録やメモを習慣にし、少し前からジャーナリングも取り入れています。加えて記録した内容をGTDを使って整理することも再開しました。
習慣として定着していけば、忘れている自分への裏切りを、より早く見つけることができると期待しています。
この点は効果が確認できたら、また記事にして共有したいと思います。
結局今回は、何を放置していたのか?
ここまでの思索を踏まえ、ここ最近の気力の低下の原因を探ってみました。
原因となったのは「これからもイラスト技術を高めること、毎日描くことに意味があるのか?」という疑問を放置していたことにあるようです。
しばらく前、一日の大半をイラスト制作の仕事に充てるという時期がありました。面白く、充実した期間でだったのですが、「自分の目的からズレているのではないか?」という疑問が何度か浮かんだようです。
その後仕事のバランスを調整していますが、漠然とした不安やイラスト制作に対する疑問も書かれていました。忙しかった時期に「後で考える時間を取ろう」としていますが、その後忘れていました。
さて、長いこと放置してしまいましたが、今回の思索の内容を加味して上記の疑問に区切りをつけたいと思います。
「これからもイラスト技術を高めること、毎日描くことに意味があるのか?」
答えはYESです。
なぜか?ここは自分の人生の目的と、イラスト制作の目的を確認することでわかりました。
私の目的は「自分の世界を表現する。頭の中を現実にする。」ことです。そのために、現在最も効果的だと考えている手段が、イラスト制作です。さらに、つくる世界はリアリティをもって感じられることが望ましいとも思っています。
そのための中期的目標として「仕事ができるレベルのイラスト技術」を手に入れようと考えています。
目的とイラスト制作の仕事の位置関係を考えた場合、現状と目的の間にイラスト制作の仕事があり、イラスト制作を仕事とすることは、目標だとわかります。
目標と書くと通過点のニュアンスが強まりますが、一つ一つの目標に向かって今ある力を集中することで、目的により近づけると考えています。
気力の低下・無気力感は確実なブレーキになります。目標に向けて力を集中するためにもブレーキとなるものはできる限り解消していきたいですね。
まとめ
今回扱ったような「価値観や今後の判断にかかわる、自分への裏切り」は様々な形で現れますが、いわんとするところは「このまま進んでも大丈夫か?」ということです。
私は人生を旅に、目的を星に例えてイメージすることがあります。
人生の旅の風景は、目に見えないということもあり、目的という星も案外見失いやすいように思います。現実の世界で例えるなら、目隠しをして道を歩いているようなものです。疑問も不安も浮かんできて当然と言えそうです。
やる気が起きないときの処方箋として「自分の目的を確認する」というものがありますが、これは「目指していた星があったことを思い出す」ことだと考えます。
確かに重要な点ですが、星があることを思い出しても、現在自分が現在どちらを向いているのかがわからなければ、そのまま進んでいいのかに答えは出ません。
今回の思索の様に「価値観や今後の判断にかかわる、自分への裏切り」を解消していくことは、自分が記してきた地図を再確認し、現在自分が向いている方向を割り出すことと言えそうです。
目指す星を思い出すこと。加えて自分の向いている方角が星の方向に一致していること。ここに確信を持てれば、不安や疑問というブレーキもなくなることでしょう。
前に進みたいのにやる気が出ないときは、不安や疑問を頼りに少し前に戻り「価値観や今後の判断にかかわる思考・疑問が放置されていないか」を確認してみてはいかがでしょうか?
この断片があなたの星へ続く道を、少しでも照らすことを願って