呼び出されると身体の一部をギロチンに変化させ、敵を薙ぎ払ってくれる天使様。
ゲームの召喚獣っぽさが出ていれば幸いです。
今回は人物をいつもよりも引きで収めています。
小さいので迫力が出るか気がかりでしたが、思っていた以上に表情も見えたのは発見でした。もっと思い切った配置もできそうだと、良い経験を得ることができました。
目次:
今回の課題
最近の製作で課題の一つと考えていたのが、「模様の検討」です。
自分の描き方は情報量が多くなるので、模様も立体的なものが合うのではないかと考えています。描きながら検討を進めることもできるのですが、これが思った以上に時間がかかるうえ、意識しないと似た模様になってしまうのが悩みでした。
知識を入れ、蓄積を増やしていけば改善していくと思いますが、即効性のある方法も探していました。
そんなとき、さけハラスさんの「写真加工で作る風景ラスト」を拝読しました。
写真をイラストへ加工する際のポイントの一つに、「フィルターを使って情報量を潰す」というものがあり、これは模様の検討のヒントになるのではないかと思いました。
本作での取り組み
早速、本作で試してみたいと思います。
書籍からのヒントを天使の胴と、ギロチン側面の形状が複雑な部分の検討に使って見ました。
試行錯誤の手順を、概要としてまとめると下記になります。
- 素材写真を集め、グレースケールにする。
- 組み合わせながら、コントラストを調整する。
- フィルター「カットアウト」で情報量を潰す。
- レイヤー効果で色を乗せ直す。
- 描きこみを行いながら陰影を調整する。
今回は写真をグレースケールに変換してから使っています。
最初は写真の色も活かせないかと考え、カラーのままで検討していましたが、どうも雰囲気が求めているものになりませんでした。グレースケールに変換して確認すると、陰影の変化がバラけていました。現状では色に引っ張られてしまうので、今回はグレースケールで陰影を調整し直し、改めて色を乗せる方法を取りました。
このあたりは数をこなして、色に惑わされない目を養っていくことが必要そうですね。そうすれば、もとの写真の色を活かしながら、画面の色彩も豊かにできるのではないかと思いました。
まとめ
書籍では効果的なフィルターが複数紹介されていました。今の絵柄には「カットアウト」が一番馴染むように感じました。
「カットアウト」は色の区分けが切り絵の様にくっきりと分かれるのが特徴です。その際にできるノイズのような情報が、自分の完成イメージの画面に近いというのが理由だと考えます。
今回は立体の強い模様の検討でしたが、うまく使っていけば、平面的な装飾にも同じ方法が取り入れられるのではないかと思います。ここは別の制作で確認し、また記事にできればと思います。
この断片があなたの星へ続く道を、少しでも照らすことを願って
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