水底に映る光は
イラストの制作で水底に映る光を描き入れたかったので、今回はそのための研究です。
ネットで描き方の参考を探してみると、水面の描き方はいくつか見つかりました。見つけたものを試しに水底に入れてみましたがしっくりきません。
一度、画像を参考に観察してみましょう。
![Photo by Silas Baisch on Unsplash](https://i0.wp.com/c1upp.info/wp-content/uploads/2020/05/silas-baisch-K785Da4A_JA-unsplash.jpg?resize=819%2C1024&ssl=1)
水面の表現としてPhotoshopのクロム表現を使うものがありました。これはリアルに寄せた水面の表現としては近いと思います。
水底を観察してみると水面の変化とは表情が違います。
水底には強い光だけが届き、帯状に連なっているようです。表情としては以前に描き方を研究した「帯状にただよう煙の描き方」に近いように見えます。
帯状の煙はアップで描くことを想定しましたが、水底を描く場合はある程度広い画面を想定することになりそうです。
すべてを手で描くこともできますが、主題ではないので制作時間は抑えたいと考えます。Photoshopの機能も使いながら作っていきたいと思います。
詳細は動画にゆずりますので、ここでは概要を見ていきましょう。
目次:
ステンドグラスフィルタで適度なランダムさを
光の帯のランダムさはPhotoshopのステンドグラスフィルタで作ります。
![ステンドグラスフィルターで適度なランダムさを作る](https://i0.wp.com/c1upp.info/wp-content/uploads/2020/05/how-to-drawing-bottom-light_1.png?resize=512%2C365&ssl=1)
今回は白い部分を使います。
ただ、フィルタの設定で一番太くしても少し細いので、選択範囲を拡張して塗りつぶします。
白い部分は別レイヤーにコピーします。
手描きで不均一さを出す
![消しゴムでけして線にランダムさをつける](https://i0.wp.com/c1upp.info/wp-content/uploads/2020/05/how-to-drawing-bottom-light_2.png?resize=512%2C364&ssl=1)
白い線を消しゴムでけして細くします。
ここではあえて不均一になるように気をつけます。
帯の中央を薄くする
![帯の中央をけして重ねる](https://i0.wp.com/c1upp.info/wp-content/uploads/2020/05/how-to-drawing-bottom-light_3.png?resize=512%2C364&ssl=1)
白い部分を選択し、縁を残すように選択範囲を縮小します。
さらに境界線を適度にぼかしてから削除すると、光の帯の内側だけ薄くすることができます。
これをいくつか重ねれば複雑な光の帯の重なりを作ることができます。
![水底の光](https://i0.wp.com/c1upp.info/wp-content/uploads/2020/05/275a08a8a0ba485f42c343efe947e73a.jpg?resize=724%2C1024&ssl=1)
制作動画
次回への課題
今回は試作というところで配置の際にもそれほど変形をしませんでしたが、もっと波の揺れをフィルタで入れても良いかもしれません。
このあたりは実際の制作で検討してみたいと思います。
この断片があなたの星へ続く道を、少しでも照らすことを願って
<参考>
クロムフィルタを使った水面の表現
水面と水底の描き方