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作成経緯
本作はARTStreetのイラストコンテストへの応募に向けて制作しました。
テーマは「ハロウィン」です。
以前に魔女を題材に描いたので、今回は別の要素を描きたいと思いかぼちゃ畑を警護する亡霊騎士をイメージしています。面鎧はデフォルメしたおばけの顔をモデルにしました。いい感じに間抜け顔になったと思います。
制作課題はグラデーションマップ研究
本作の課題としては「s.bu.f 交差する肖像」に続き、グラデーションマップの研究です。
確かめたいのは光側と影側でグラデーションマップを乗せ分けることとその効果です。グラデーションマップはオーバーレイなどレイヤー効果で乗せると効果的でした。乗せ分けにはレイヤーマスクを使いました。制作前は細く適用範囲を指定する必要があると考えていましたが、むしろ荒い方が重なった部分の馴染みがよいと感じました。ここは絵柄によって違いが出そうです。
ただ単純に光側・陰側で色を変えると、まとまりに欠けるように感じます。統一感を出すためには、一旦画面全体へ同じグラデーションマップで色を乗せます。アナログでいうところの下塗りですね。今回は夜の雰囲気を出したかったため、ハロウィンのイラストでよく使われる紫を中心に色を選びました。
騎士の足元のジャックランタンからの光がある部分は、オレンジを中心としたグラデーションマップを乗せています。部分的に別の色のグラデーションマップをレイヤー効果で乗せると、色収差に似た印象になりますね。狙った効果ではなかったのですが、この複雑な変化には惹かれます。この方法はもう少し研究していきたいですね。
今後の課題はグレースケールでの描き込み精度
今回色はグラデーションマップで乗せる前提だったので、いつもよりもグレースケールで描きこみを行いました。そこでの反省点を下記にまとめます。
- グレースケールでは硬めのブラシを使う方が描きやすい
- 明るい面では黒ベースに白を塗る。暗い面では白ベースに黒を塗る
- 見せたい部分の描き込み精度はまだ上げていい
カラーでは色の変化が気になり、後から見直すとシャープさが足りないと反省します。その点、グレースケールではいつもよりもエッジ違いに集中できた様に思います。また、情報量が多い場合でも面の整理により集中できるため、描き込みを行うのはグレースケールの方が混乱が少ないと感じました。
ただ、色を乗せると印象が変わります。
ここについては「どこを見せたいのか?」「どこが見せ場なのか?」をよく考え、より一層精度を上げていきたいですね。精進してまいります。
この断片があなたの星へ続く道を、少しでも照らすことを願って
「「かぼちゃ畑の騎士」」への2件のフィードバック
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