今回は心屋 仁之助さんの「もうイライラしたくない!と思ったら読む本」を拝読しました。
アドラー心理学の考え方を参考にするようになってから、以前よりは怒るということがなくなったようにおもいます。
ただ、ここ最近は小さなことにイラッとすることが何度かあったなと、本書のタイトルを見て思い出しました。感情的になることをなんとかしたいと思うのであれば、まずはその原因を知ることが重要です。
書籍を目にしたのが年末だったこともあり、自分を振り返るには良いタイミングだったと思います。自分を振り返るヒントを得られないかと思い読んでみました。
目次:
人は減ることが怖いし、その怖さをわかってほしい
本書の内容で特に気になったのが下記の内容です。
- 怒るのではなく、何かが「減る」ことを恐れている。
- イライラのうちには「わかってほしい」「聞いてほしい」がある。
この2点は書籍では別章で書かれていたのですが、合わせて考えた方がよさそうだと思いました。自分のことを例に書いていきたいと思います。
わかってもらえないが溜まっていくと怒りになる
つい最近イラッとしたのは、隣人の方の生活音がかなりうるさいということでした。
早朝などには物音で目が覚めてしまうため、眠気で日中の集中力も下がってしまい困っていました。頻繁に交流がある方ではないので、どうしようかと悩んでいる間にイライラする回数が増えたように感じました。
これを上記2点から考えてみると、減ったのは「静かな環境」かなと思います。わかってほしいと感じているのは「物音がうるさくて困っている」ということです。
今はこうやって文章に整理できているのですが、当時はイライラに引っ張られて文句を言いたいという感情的な部分だけが強くなっていたように思います。
人にも説明できる状態にすると、イライラはかなり減る
書籍のヒントを元に現状を整理してみると、その過程でモヤッとしていた感情が、スッと引いて行くのがわかりました。
感情がおとなしくなってくれると、自分が何に困っているのか?自分はどうしたいのか?そのために相手にどう協力してほしいのかがわかりました。
整理した内容を隣人の方に伝え、現在は状況が改善しているので本書を読むことができてよかったと思います。
怒りは「わかってもらい」を自分からも見えなくする
感情を抑えるというと、無感情になれということのようにも取れますが、そうではありません。
今回のヒントの様に、感情の裏には不満に思っていること、変化した状況、本当は聞いてほしい言葉が隠れているので、一旦感情を鎮め隠れているそれらを整理しましょうということです。
2つの内容を考えてみると、自分ではわかっているつもりだったけど、言葉にしてまで説明しきれていなかった内容だと思います。この、言葉にしきれない部分がモヤモヤとしていてイラッとする一因になっているようにも感じました。
そこから考えると、言葉にして感情を伝えられることは強いなと再確認しました。
まとめ
人に説明できるレベルに自分の感情を整理できれば、それだけで気持ちは楽になります。働きかけが必要になった場合も、整理は済んでいるので行動のハードルはかなり下がると思います。
最近は自己啓発系の書籍を読むことが少なくなっていたのですが、改めて読んでみると自分を振り返るには良いツールだと思いました。内省をしたいタイミングでは、整理したい感情に合わせた自己啓発書を参考にするのもよさそうですね。