「幻想藝術考6」展に向けて、もう1点描きたいと思い、しばらく描いていなかった天使をモチーフに入れての制作です。
制作を振り返ると、今後の制作に活かせることが2点ありました。
1つ目は、「カラーラフ段階で印刷確認を行えば、効果的に制作を進められる」、ということです。
展示用だったため、製作中に印刷確認を、何度か行いました。
その都度感じたのが、「視線が誘導されやすい場所が見つけやすい」ということです。
これまで、印刷確認は描き込み後に行っていました。
ディスプレイでの確認では良いとした場所も、印刷してみると描き込みが多く、見直して捨てるということもありました。
印刷を視野に入れるものは、早い段階から印刷確認をするほうが、制作効率を上げられそうですね。
2つ目は、「画面全体は彩度を抑え、ポイントで彩度を上げる」、ということです。
今回の制作では、画面の手前を暗く、奥を明るくしたかったので、白い天使の衣装は明暗差を作りにくい状況になっていました。そこで、明度だけではなく、彩度の差をより意識し、目立たせたい場所では、彩度を上げる様に調整しました。
今回のことを応用すれば、白いモチーフをきれいに描けそうですね。