構図:要素と余白の関係性(未来)

構図:要素と余白の関係性(未来)

一般的に余白は何もない場所や空間を指しますが、時間や心理状態を暗示するためにも使うことができます。今回は視線を持つ要素と余白のセオリーから始め、余白がどのように心理状態を示すかを見ていきましょう。

【構図要素】視線の先は未来

視線を持つ要素を画面に配置する場合、視線の先の空間を広く取ることがセオリーになります。視線の先の空間を広くとることで、自然で素直な印象になります。

視線の先の余白を広くとるのがセオリー
視線の先の余白を広くとるのがセオリー

視線の先に余白があると、移動中の要素は余白に向かう印象になります。

それまでの行動よりも視線と先の余白が動きを予感させる
それまでの行動よりも視線と先の余白が動きを予感させる

ここから視線の先にある空間は、未来を予感させます。

そのため視線の先に別の要素を配置することで、これから起こることを予想させることもできます。

視線の先に広い空間があると、基本的には未来が開けている印象になり、肯定的な印象が生まれます。

【構図要素】状況的な余地

状況的な余地

視線の先の空間・余白には、状況的な余地や心理状態を説明する効果もあります。

対立を例に見てみましょう。

対立関係にある要素それぞれの視線の先に広く空間がとられている場合、状況としては肯定的な印象になります。

要素それぞれの見通しが開け、心理的な解放感も感じられるため、対立した関係も未来においては好転していきそうな予感となります。

余白があると心理的余裕を感じる
余白があると心理的余裕を感じる

逆にそれぞれの要素の視線の先に空間がない場合、閉塞感が強まり、改善の余地もない否定的な印象になります。

窮屈な印象から心理的な余裕もない印象が強まるため、状況の改善は難しいかもしれません。むしろ、状況はより悪化しそうな予感となります。

余白をつぶすと心理的余裕もなくなる
余白をつぶすと心理的余裕もなくなる

構図要素・配置の絞り込み検索

イラストの構図を勉強する中でわかったのは、画面の最終的な印象は配置される要素が持つ小さな印象の積み重ねだということです。

各記事で紹介している「構図要素」のそれぞれが持つ印象は小さいものです。
一つの構図要素を採用すれば、良い構図になるということではありません。

方向性を決めずに適当に構図要素を取り入れてしまえば、散漫な画面になってしまいます。

求める印象と真逆の構図要素を取り入れてしまえば、他の要素の効果と打ち消し合ってしまいます。

構図を考える基本は、描いているイラストの最終的な印象に構図要素の持つ小さな印象の方向をそろえていくことです。


求める印象を揃えるために、構図要素を印象によって絞り込み検索できる仕組みがあると、イラストの画面検討の助けになるのではないかと思い、仕組みを準備しています。

現状、記事が少ないので動きが見えにくいのですが、こんな方向で進めているというところで見ていただければと思います。

週1くらいのペースで内容を増やしていきたいと思います。

※メインメニューからは「How to」→ 「構図要素・配置の絞り込み検索」とたどってください。


この断片があなたの星へ続く道を、少しでも照らすことを願って

投稿者: 0.1

厚塗りで「存在感や重さ、質感による説得力」のあるイラストを目指しています。 日本では線画をベースとしたイラストが主流ですが、そこから外れたモノもイラストの世界を広げる為に必要だと考えています。「世界観にもう一味試したい」そんなときには、ぜひお声がけください。

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