今回は姐側さんの『メイクで女の子キャラをかき分けるテクニック』を拝読しました。
「ピラニア」を制作する中で、顔の印象の調整にはメイクの知識があったほうがよいのではないか?と感じました。ただ、メイクについては全く知識がないので入門としてはイラストの方が理解しやすいかなと考え、読んでみました。
今回はイラスト・キャラクター制作にメイクを取り入れる時、最初に押さえたほうが良さそうなポイントを中心に書いていきたいと思います。
目次:
基本は顔を7タイプに分けて考える
顔の印象のタイプを7つに分けてみましょう。
チャートを使って比べてみると、キャラの設定がしやすくなります。
『メイクで女の子キャラをかき分けるテクニック』/p28
本書はサンプルが豊富なのでベースとなる顔からのバリエーションを比較することができます。
眺めてみるとメイクをすることで印象を変えることはできますが、元の顔タイプの印象はやはり強いと感じました。
イラストの役割であるわかりやすさを担保するのであれば、メイクでキャラクターを作るのではなく、キャラクターに合わせた顔立ちを作り、メイクで強化する方向が良さそうです。
また、同じ印象を求める場合でも顔のタイプごとで色を置く場所、形が違っていました。
どこに、どの形で、どの色を置けば効果的かというところを取り入れる為にも、まずは書いているキャラクタの顔が、7タイプのどれに当たるかを確認することが基本になりそうです。
メイクは色による印象の調整
メイクを施す基本の部位は、眉、まぶた、まつ毛、眼の縁、ほほ、くちびるの6つです。それぞれのメイク方法をアイブロウ、アイシャドウ、アイラッシュ、アイライン、チーク、リップといいます。
『メイクで女の子キャラをかき分けるテクニック』/p13−22
…(中略)…
同じメイクでも使用する色や塗り方によって顔のテイストが変わります。
これまで目のまわりと眉、唇については描き入れを意識していましたが、アイシャドウ、チークについては全く取り入れていませんでした。
しかし、顔の輪郭や立体の印象はチークの入れ方で変化しそうです。
私は立体を強めに描くので、チークの考え方は効果がありそうですね。
考え方としては、目のまわりをメインカラーとして、次にアイブロウ>リップ>チークと考えながら全体をまとめていくことになりそうです。
手を動かしながら理解しましょう
基礎を学ぶという点で、掲載されている情報に十分を感じます。
ただ、自分にとって新しい知識であるため、読んでいるだけでは情報が馴染んでいる感触がありません。
ここはサンプルのイラストを作りながら、メイクによる印象の変化を確認したほうが良さそうです。
この制作は近いうちに始めたいですね。
サンプルが既にイラストとして整理されているので、イラストを見慣れている方であれば、必要な情報を拾いやすい書籍だと思います。
メイクの考え方をイラストに取り入れようかと考えている方は、手にとってみてはいかがでしょうか?
追伸
手癖で描いた人物をベースに、顔タイプにおすすめとなっていたメイクを試してみました。実践編はこちら。
この断片があなたの星へ続く道を、少しでも照らすことを願って