今回は、樺沢紫苑さんの「アウトプット大全」を拝読しました。
脳の成長力が大きい学生の頃は、インプットだけでもきちんと記憶に残る。しかし、歳を重ねるとインプットだけでは記憶が定着しづらくなり、せっかくの情報が活かせていない。大人の勉強法として重要なのはアウトプットであり、そのアウトプットの方法を紹介しようというのが、本書の概要になります。
自分もこれまでを振り返ってみると、以前よりも読書量は増えていますが、その情報を活かせているかというと首を傾げてしまいます。もっと効果的な学習のヒントを得られないかと思い、読んでみました。
内容として特に気になったのは下記の3点です。
- 出力することで情報は行動記憶になり、長期間保管される。
- タイピングと手書きでは、脳の働く場所が違う。
- 自分へのご褒美は、次の行動のハードルを下げる。
ここでは「 出力することで情報は行動記憶になり、長期間保管される 」について、本書の感想も含めて書いていきたいと思います。
学習の手段としてアウトプットが推奨される最大の理由は、情報の定着を促すためです。
情報をインプットした直後というのは、未整理の情報が脳内に保留されている状態です。この情報を何かしらの形でアウトプットしようとすると、脳内の他の情報との関連性が整理され、情報の重要度が上がります。
アウトプットを行おうとすると、それに伴う行動とインプットした情報が結びつけられ、行動記憶になります。行動記憶は定着率が高く、保管も長期間になるので、インプットとアウトプットはセットにしたほうが、身につきやすくなります。
実感としても、読書後に記事を書いているときのほうが、情報の関連性や不整合に気を配っていると思います。読書中のメモを見直すとあいまいな内容も多いので、書籍を再読したり、最新の情報を探したりと、行動が増えますね。
また、記憶の定着率を更に上げるポイントは「2週間に3回思い出す」こと。
人に話すのであれば、文章にまとめて1回。2人にそれぞれ話して、計3回になりますね。こちらのほうが、ハードルは低いと思います。身体機能を使う点でも、こちらの方が効果は高そうに思います。
記事にまとめるだけの場合でも、読了後にたたき台を書いて1回。情報の関連性や不整合などを確認しながらまとめて1回。投稿前に見直して、計3回。こんなところでしょうか?
期間はかかりますが、少し間をあけながら計画すれば、こちらでもできそうですね。
その他の項目については、参照元が紹介されていましたので、そちらのデータを拝読した上で、また記事にできればと思います。
この断片があなたの星へ続く道を、少しでも照らすことを願って