織姫と彦星の説話では、鵲は天の川を渡る橋をつくる鳥です。
どんな鳥かと調べてみると、白と黒の羽毛をもつカラスの様な鳥でした。モチーフとしては地味かとも思ったのですが、光に当たると羽毛が七色に変化するんですよね。その変化がとてもきれいでした。制作ではこの色の変化を描いていきたいと思い、モチーフとしました。
進化後:鵲ノ斧槍・信義
七夕が行われるのは7月7日ですが、これは旧暦での日付です。そのため、実際に七夕が行われていたのは現在の8月頃になります。旧暦であれば梅雨も完全に明けた時期ですが、現在ではまだまだ雨の気配が残る頃ですよね。
織姫と彦星が会えるのは天の川が見える晴れた場合のみ。人界の都合で梅雨の終わりに時期がずれてしまいましたので、橋を作る鵲へ雨を払うという願いを込めて全体のデザインをまとめました。飾り布の5色は鬼桃語りの各属性と、雨が晴れた際の虹をイメージしています。
進化前:信義
描き出してみたもの、モチーフとしてはやっぱり地味だというところで進化前のデザインはなかなか決まりませんでした。スタート時は鵲の色の変化を全体においていたので、全体の印象がぼやけていたんですよね。
そこで色を変化させる羽根を限定すること、本体は黒に振り七夕のモチーフの一つである星を取り入れることでまとめることができました。
苦労もありましたが、鵲の黒い翼と色の変化という両方を入れることができたので、納得のいくデザインになったと考えています。
2018年9月より実装