スピードペインティングの分野で、写真素材を使って情報量と、製作速度を上げるという手法があります。とはいえ、それは手法自体への習熟もあってでしょう。
今回は、「自分の制作にも写真素材を使うことは可能か?」を検証してみました。
目次:
厚塗りで写真素材を使うことの有効なのか?
写真素材の使い所は、下記になります。
- 前景の茂み(写真から作ったブラシを使用)
- 窓の素材テクスチャに使用
- 背景の下地として使用
活かすもころすも情報量を扱えるかどうか
結果としては、「写真を使うことに良し悪しはなく、その情報量を活かせるか?」が使う、使わないを決めるポイントになりそうです。
写真を使うと、画面上の情報量は一気に上がりますが、それだけでは意味がありません。
今回、主題となる女性とカタツムリは、手で描いていますので、そこを基準として情報量を調整し、主題を殺さないように、バランスを取っていく必要があります。
また、この手法では、「良い画面の作り方を、知っているか?」が、より重要になると感じました。ここは写真のとり方を勉強するのが良いのではないかと考えています。良い写真を見て、それの再現方法を整理していきたいですね。
カスタムブラシの素材としても写真素材は有効
最後に、今回は写真からカスタムブラシを制作し、手前の茂みを描いています。茂みは前景で暗く、細部の描き込みの必要もありません。こういった要素を描く上で、カスタムブラシは、速度の向上に大きく貢献してくれそうです。
ただ、ここでも情報量の調整はポイントになります。写真そのままでは情報量が多すぎて、画面上で悪目立ちをすることもありました。ある程度ブラシを作る段階で、情報量を潰しておく方が、流用が効くと思います。
試行錯誤をしていた時間も含めて、制作時間は21時間ちょっとなので、速度向上の感触は掴むことができました。
この断片があなたの星へ続く道を、少しでも照らすことを願って
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