もとは人喰いの荼枳尼天 心臓大好き
仏教に帰属する際に生きた人間を襲うことは禁止されますが、半年を上限として死亡する人間を見分ける力を与えられ、死んだ人間の心臓なら食べてよしとされています。天の一人となって仏教を守る立場となっても、人間にとっては死神の様な存在ですね。
そんな荼吉尼天、日本では稲荷権現や飯縄権現と同一視されているとのこと。どちらも狐に乗った神仏になります。死人の心臓を食べるダキーニーの話と、塚を荒らして死肉を食べるという狐の行動とが結びついたそうですが、神仏習合って意外と連想ゲームなんですかね?
さて、キャラクター化にあたり起源のダキーニーのイメージと、稲荷権現の神使・狐のイメージを借りています。調べた中では先のように死神のイメージが浮かびましたので、狐そのものより狐の頭蓋骨をモチーフに選びました。
「よぅ、オレの名はダキニ。見ての通りの悪い狐だ!よろしくな。」
そんなセリフで登場し、死んだ後に心臓渡すことを条件に用心棒に雇えそうなキャラクターですかね。
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画面奥の省略はシルエットとグラデーションで作る
最後に、制作を通しての反省。
ここまでも画面の手前になる部分を強調するために、画面の奥の描きこみを少なくしていたのですが、今回はシルエットとグラーデーションまでに省略しました。このくらい思い切ったほうが、目立たせたい立体部分とのコントラストができて、仕上がりも良さそうですね。
シルエットとグラデーションの省略は、今後も使っていきたいと思います。
この断片があなたの星へ続く道を、少しでも照らすことを願って