構図:左から右への流れと関係性

構図:左から右への流れと関係性

人は自分から見て左手側から現れるものにネガティブな印象を持ちやすくなります。左手側は多くの人に取って心臓から近く、利き手であることも少ないため心理的抵抗が強くなります。この心理的抵抗は、左から右への流れの勢いを削ぎ、関係性でも劣勢に押しやります。

【構図要素】左から右への流れ

左側から自分へ近づくものには若干の抵抗を覚える

人は左手から登場するものに対してネガティブな印象を持ちやすくなります。

これは、心臓の位置に由来すると言われています。

左手側は心臓に近く、左手が利き手の人は比較的少ないため、対処が取りにくい方向になります。そのため、心理的抵抗が増加します。警戒心が働くと言ってもいいでしょう。

ここでいう心理的抵抗・警戒心は小さなものですが、印象という点では基礎になります。

心臓に近い側からの動きには抵抗感を覚えやすい
心臓に近い側からの動きには抵抗感を覚えやすい

抵抗感に逆らう動きには、あえてそうする意思を感じる

左から右への動きはこの心理的抵抗感から勢いが削がれた印象を与えます。

左から右への動きは抵抗感に勢いを削がれる
左から右への動きは抵抗感に勢いを削がれる

しかし、そこに意思を感じると進みづらい方向にあえて動こうとする印象になります。これは力強さや元気の良さにもつながります。

押し戻す力に抵抗して進む意思となる
押し戻す力に抵抗して進む意思となる

【構図要素】左から右への流れ(関係性)

心理的抵抗感は、劣勢の立ち位置につながる

この心理的抵抗感は関係性にも影響を与えます。

画面の左右にキャラクターが配置された場合、左側のキャラクターは心理的抵抗感によって勢いが削がれ、劣勢の印象になります。

左側は基本的に劣勢の印象になる
左側は基本的に劣勢の印象になる

構図要素・配置の絞り込み検索

構図を学ぶ中で、画面の最終的な印象は小さな印象の積み重ねだと気づきました。

各記事で紹介している、小さな印象のどれか1つを採用すれば、良い構図になるというわけではありません。

重要なのは小さな印象の中から、自分が求める印象を集め、最終的な画面の印象を強化していくことです。


印象の方向を揃えるために、構図要素を印象(タブ)で絞り込みできる仕組みがあると、検討の助けになると考え、仕組みを準備しています。

イラスト制作の助けになれば幸いです。

※メインメニューからは「How to」→ 「構図要素・配置の絞り込み検索」とたどってください。


この断片があなたの星へ続く道を、少しでも照らすことを願って

投稿者: 0.1

厚塗りで「存在感や重さ、質感による説得力」のあるイラストを目指しています。 日本では線画をベースとしたイラストが主流ですが、そこから外れたモノもイラストの世界を広げる為に必要だと考えています。「世界観にもう一味試したい」そんなときには、ぜひお声がけください。

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