今回はスキルのフリーマーケット「ココナラ」をつくった南 章行さんの書籍を拝読しました。
本書は60歳までの定年をどう生きるか?ではなく、80歳まで働くとしたら?という前提が必要か?という点で描かれた本です。。
人生100年時代といわれる現代、より長期になった現役期間をこれまでのキャリアアップだけで生きていくのは、働き続けるという意味で難しい。
だから一人ひとりのストーリーとそのストーリーを生きるというスタンスが大切になる、という内容。
以下、個人的にピンときた内容を3点。
目次:
本当に頑張れるのは好きなことだけ
好きなことと稼げること、どちらを選択するかというのは仕事をしていくうえで話題に上がることが多い内容ですよね。
より「長期間続ける」ことを主眼とした場合、自分の好きなことを主軸にした方が継続性が高まるということ。モチベーション、熱意といったものがわきやすいということ。ここが本書のタイトルにもなっているポイント。
稼ぐ必要なんてないではなくて、好きなことの方が始めたり続けたりしやすいということ。
初動の熱は冷めやすいけど、好きなことであれば再燃させることもできるって考え方かな。
理想の到達点として「好きだからやっていて、かつ人の役に立つこと」
こうなれば稼げる可能性も高まる。到達できれば、継続性はより高まるという点には同意できるが、さてそこをどうやって見つけていこうかって話になる。
思考で選択肢を絞り、価値観と感情で決定する
思考は感情に勝てない。
個人的な過去を振り返っても、いろいろ悩んで調べた結果、感情が納得した選択をしたときは成功につながりやすかったし、そうでないときは失敗したという感覚が残っているように思うので、この結論には同意します。
思考が正しいと思いこまずに、今の自分が良いと思うことはなにかを大切にした方が、長期的にみると、自分にとっての正解となりやすいのかもしれない。
特に「調べてみよう、考えてみよう」の時には忘れないようにしたいと思いました。調べる、考える際には思考が優先しますからね。
知っているか、実行しているか、価値観となっているか
「知っているか、実行しているか」はよく聞くけど、最後の価値観となっているかはあまり考えたことはなかったと思います。
自分の使う言葉で近いモノを探すと「根を下ろした」というのが近いけど、これは習慣になったというニュアンスで使っているので、価値観はもう一歩先かな。。
おそらく「知っていると実行している」は思考の領域で、「価値観」は感情の領域にまで到達しているのではないかと思う。
こう書いてみると、思考のより内側に感情があるという感覚がありそう。より中心に根を下ろしたというイメージがあるのかもしれない。これが今回の発見ですね。
まとめ
本書は以前に読んだ「ストーリーとしての競争戦略」に通じるものがあるように感じました。
「ストーリーとしての競争戦略」は主に聞いた人の感情を、本書は自分の感情を動かす点が違いますが、人の感情を動かすというのは同じ。
「自分を感動させられなければ、人を感動させられない」という言葉は以前から知っていたけれど、作品制作に取り組む姿勢くらいにしかとらえていなかった。
これからはどう生きるか?という点を考える際には「感動」を念頭に置きたいと思います。
この断片があなたの星へ続く道を、少しでも照らすことを願って