ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON

「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」

はじめに

最後に触ったタイトル「ARMORED CORE V」は、操作感とシステムが面倒になってしまい、冒頭触って止めました。クリアタイトルは「ARMORED CORE for Answer」が最後。そこから数えると15年ぶりのタイトル。かなりのブランクですね。(正直、もうACに乗ることはないと思っていました)

久しぶりにACに乗った感想としては、「戻ってよかった。このACを待っていた。むしろよく生まれ変わってくれた」と感じました。

「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」
「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」

ストレスが減り、爽快感が増した

以下、変わって良かったと思った順に書いて行きます。

シンプルになった

個人的には「ARMORED CORE LAST RAVEN」あたりから、操作の複雑さや、パーツ個別のダメージ蓄積や破損など、ロボットシュミレーターを目指すのか?と思うようなリアリティが出てきて、ゲームとしての楽しさよりも、ストレスが増えていく様に感じていました。

今作は動かす上でのストレスが整理され、「2」や「3」あたりのシンプルさになったと思います。加えて、現在のマシンパワーでこそ再現できる「大きなマップ(広大ではなく、巨大なイメージ)」を翔る爽快感や、弾幕を掻い潜って戦う緊張感が追加され、より良いゲーム体験ができるようになったと思います。

巨大というロマンが広がった

巨大な敵「ARMORED CORE VI」
巨大な敵「ARMORED CORE VI」

「ARMORED CORE 4」の「スピリット・オブ・マザーウィル戦」がとても楽しく、記憶に残っています。

敵そのものが攻略マップという、それまでにない巨大さ。それに接近するために馬鹿みたいなブースターを使って吹っ飛ぶ爽快感。

その時のロマンが、中空マップやシナリオ中の演出、アサルトブーストとして組み込まれ、作品を通して楽しめるのは最高だと感じました。

巨大なマップ「ARMORED CORE VI」
巨大なマップ「ARMORED CORE VI」

攻略の自由度が広がった

「ARMORED CORE(AC)」シリーズの主人公は傭兵です。依頼を受けて仕事をこなし、お金を稼いで機体を改造していきます。

過去作ではこの「依頼 = 仕事」という設定要素が渋めで、依頼をクリアしても赤字になることがよくありました。(攻撃力の高い武器は弾薬費が高い。機体修理がかかるなど。)

そのため、ストーリー攻略時は経費削減のために、弾薬費のかからないエネルギー兵器(実弾に比べて攻撃力が落ちる)を選んだり、敵の感知範囲外から狙撃したりと、設定が一種の縛りになっていました。

今作は過去によく使っていた4脚パーツの仕様が変わったため、軽量2足で攻略しました。(2周目後半まで軽量逆関節だと思っていましたが…)

「ARMORED CORE VI」軽量2足 アセンブリ
「ARMORED CORE VI」軽量2足 アセンブリ

武器も実弾兵器を積極的に使い、依頼クリア時の機体はボロボロな状態でストーリーを進めましたが、装備購入でお金に困ると感じたことがありませんでした。(クリア済みミッションを周回することもなかった)

過去作の様な縛りも、アセンブリを考える要素で楽しいのですが、今回の変更は「自分で組んだ機体で戦う」というACシリーズの楽しみを強化してくれたと思います。

また、ブースター関係と武器関係のエネルギー管理が別になったのも、爽快感を高めてくれていると思います。過去作では、1つのエネルギー枠の中で、移動ブースターの管理、武器エネルギーの管理をしていたので、エネルギー兵器を使う上で強い縛りになっていました。

この変更があったため、装備の選択がより自由になり、操作ブランクがあってもすんなりとゲームを楽しめたと思います。今作から始める方も、始めやすいと感じました。

レイヤード出身者の戸惑い

以下、過去作体験者として戸惑った点をまとめます。

4脚は生まれ変わった(予想外の方向に)

ACシリーズでは、脚部パーツで機体のアセンブリが大きく別れます。

高速戦闘が楽しかったので、過去作は4脚を選んでいましたが、今作では4脚が空を飛びます。トレーニングで知ったときは唖然としました。

空飛ぶ4足「ARMORED CORE VI」
空飛ぶ4足「ARMORED CORE VI」

今作の要素の1つに「空を翔る」ことがあると思います。

それを踏まえ、地面を疾走することはタンクの領分に整理されたのだと思います。また、初期タイトルでは再現度の関係でホバーしていて、更にフロートタイプという亜種もいた4脚を、いっそ飛ばして制空権を取らせるという差別化は、なるほどなと思いました。(個人的には、求めていたものの斜め上でしたが…)

過去作の4脚の走りに、1番近いと感じたのは軽量タンク。スピード感では軽量2足で地面を走っているときでしょうかね。軽量2足はジャンプ力が強化され、立体起動が洗練された印象です。

軽量タンク「ARMORED CORE VI」
軽量タンク「ARMORED CORE VI」

スナイパーライフルが消えた

今作は攻撃によって相手をスタンさせる「スタッガー」という仕組みがあります。スタンさせたあとに、ブレードなどの接近攻撃を加え、大ダメージを与えるという流れがセオリーです。

この流れを推すため、基本の戦闘距離が中距離〜近距離に設計されている様です。
遠距離武器を消すことで、より仕組みが際立っていると思います。

過去作でも「熱量蓄積(それまで不遇だったマシンガン系に新たな価値を与えた)」や「コジマ粒子兵器(大きな防御力へのカウンター)」など、作品を差別化する仕掛けが登場します。今作ではそれが「スタッガー」ですね。

この仕組が楽しく、すんなりと受け入れられれば清々しいと感じますが、人によっては「選択肢が減った」と感じる点かもしれません。

過去作に比べると各パーツ数も少ない印象ですが、初めてや久しぶりに遊ぶゲームとしては、迷わなくて良いくらいに整理されていると思いまいた。

まとめ

過去作では「スナイパーライフルの射程と着弾速度、加えて4足の速度で遠距離から優位を取り、接近されたら背負ったグレネードでカウンターする」という戦い方をしていました。

そこから考えると、今作での整理・変更の影響をもろに喰らったわけで、軽量2足での接近戦という、全く違った戦い方になりました。

旧作品との違いに懐かしさは覚えましたが、こだわりを吹き飛ばしてくれるくらいに、今作はロマンと楽しさがある作品になっていると思います。

投稿動画

【注意】
下記の動画は「ARMORED CORE VI」のストーリー・攻略に関わる内容を含みます。

ARMORED CORE VI?

正式なタイトルは「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」

パーツを組み合わせてストーリーと戦闘を楽しむメカアクションゲーム
前作「ARMORED CORE VERDICT DAY」から10年。待望の新作。

主人公の構成要素「傭兵」の金銭的な縛りが、かなり緩くなりました。
その点でもアセンブリの自由度が高くなっています。実弾装備でミッションに出ても、赤字にならないなんて…!

操作性と機体用パーツが整理され、ゲームとしてスッキリ&わかりやすくなったので、久しぶりの方も、初めての方もプレイしやすいのではないかと思います。

…ただ、4足は…、求めていたものと違う方向に行ったなぁ。

PS:元4脚スナイパーより

スピードジャンキーなら、軽量2足へおいで。
ターミナルシールドからアサルトブースト、そしてブレードで止めを刺した時の中毒感はすごいよ。

投稿者: 0.1

ファンタジーものの異世界で、その世界での生活感がある作品が好き 登場キャラクターに「人間」や「作者の考え方」を感じる作品を好む 自分でパラメーターを調整できるなら 体力と防御力を削って、攻撃力ばかりを上げる死にたがり 「死なないなんてつまらない」と考えている節がある 気に入った世界・物語は、読み解いたり、難易度を上げたりしながら 何周かするタイプ

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